弾頭重量と薬種選択に関する考察

弾頭が重かったり,銃身が長い場合は burn rate の遅い火薬を使うことになるが,腔圧の許す限りは速い火薬を使った方が良いという話をこちらで書きました.Hodgdon のデータを使って,この方法で最適な薬種を選択したときは下図のような結果が得られました.
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レシピがあまり少ないとサンプルがとれないので,ここではレシピの多い 30-06 Springfield, 308 Winchester, 300 Winchester Short Magnum, 300 Winchester Magnum の4種について調べたものです.横軸は弾頭重量ですが,縦軸はリストされている中で最適と考えられる火薬の相対的な burn rate の chart 上での順番を表しています.横軸の弾頭重量は数値で表せますが,弾頭形状(例えば ogive の長さ等)に関しては考慮されていませんし,縦軸に関してもある環境下で試験した相対的な「順番」ですから数値が実際の何かの値に比例したものなどにはなっていないことに注意が必要です.

このように取り扱いの難しいデータではありますが,見れば分かるように右上がりになっていることがわかると思います.(30-06 で 110gr, 125gr の薬種が仮定に合っていませんが)これは弾頭重量が重くなれば,遅い火薬が適する,ということを証明しています.

なおいずれのキャリバーも銃身は 24" ですが,ツイストレートは 308Win のみ1:12" で他は 1:10" です.もしこれが同じであれば,308Win のグラフはもう少し下がっていたかも知れません.いずれにしてもこの図だけでも燃費(?)は良い順に 308Win, 30-06, 300WSM, 300WM と考えられますね.しかしカートリッジの大きさは300WM と 300WSM では大分違いますが,burn rate 上は差が出ていない領域もあるようです.もちろん薬量は違いますけどね.

今回や薬量や腔圧は考慮に入れていないのですが,もう少し定量的な評価が出来る方法を考えていきたいと思います.

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