サイザーによる集弾差

自家鋳造したライフル弾はサイザーに通すわけですが,.308" 弾頭の場合はサイザーダイの標準のサイズが 0.309" となっています.しかしこれは銃により最適なサイズが異なり,場合によると 0.308" の方がいいこともあるので,一応ダイは 0.308" も持っています.

以前新規に鋳造した .30cal 200gr の弾頭(Lyman #311284)に関して,2種のサイジング以外の条件を同じにして試射してみた結果は以下の通りです.なお試射数はそれぞれ5発です.

まず標準的なサイズである 0.309" から.
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ジャケット弾を撃ち慣れた人からすれば,なにこれ?でしょうけど,鋳造弾としては(私の腕では)標準的な結果です.もちろん鋳造時の温度管理もきちんとして品質を高めた弾頭を使用して,また上手な人なら当然ながらもっとまとまります.

で,同じく今度は 0.308" の場合を見てみましょう.
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弾痕が3つしかありませんね.カード(的紙はハガキ)から外れたところに着弾したためです.グルーピングは 0.309" の方がよいことが分かりました.

サイジングダイのサイズは銃により最適値が異なり,本来は型取りして実際の寸法を測り,+0.001" するという方法が一般的なようです.しかし現在の銃は工作精度が高いので多くのケースでは 308 の場合,サイザーは 0.309" が最適とみてよいと考えられます.古い銃になると,ここからずれてきます.大きすぎれば腔圧が上がり,leading もひどくなるでしょうから問題ですが,小さすぎてもグルーピングが悪化しますので,気になる場合はちゃんと実測すべきなのでしょうね.

ちなみに市販弾頭(Sierra 125gr SP)を使用した場合の一例(5発)はこんな感じです.
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本当は他の条件を全く同じにしないとはっきりとしたことは言えませんが,私の場合は条件を変えても自家鋳造弾で同程度以上にまとまった経験がないというのが正直なところです.

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