X SHARPENER

カール事務器から発売された X SHARPENER ですが,どうしようと思っている間になんと本日をもって受注終了になってしまいました.それはこんな鉛筆削りです.外見はちょっと格好いい穴が二つある鉛筆削りなのですが,右側でプレカット.
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で,左でファイナルカット.
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すると,こんな感じに.
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そう,芯を削らない鉛筆削りなのです.

これを何に使うつもりでいたかと言いますと,鉛合金による鋳造弾頭のブリネル硬度判定です.スラグは純鉛のほうが型ばなれもよいですし,原理的に合金にしてまで硬度をあげる必要もないですが,ライフルの場合はその弾頭硬度が,使用できる最大腔圧と相関がありますので,出せる最高弾速を制限することになります.そのため錫などを加えて硬度を上げた鉛合金を使用して鋳造するのが一般的です.

ところで JIS の塗膜硬度を測る方式として,鉛筆の芯を円筒形に削り,これでひっかくというのがあります.これは鉛合金の表面硬度を測るのに応用できまして,具体的には HB で傷が付くが,F ではつかないとなれば BHN は14~15程度であると判断できます.JIS では三菱の UNI が推奨されていますが,国やメーカーによって同じ濃さでも硬度が異なるため,この用途で使った場合の対応が分かっているのがステッドラーの Mars Lumograph で,castboolits 界(笑)ではこれが標準です.私もわざわざ地元の画材屋で買いましたよ.なおこの鉛筆の芯の削り方は普通の鉛筆削りではできないので,ナイフで削っているのですが,結構面倒なんですよね.ですからこのような鉛筆削りを待っていたのです.

しかしながらこの X SHARPENER は太芯丸軸の色鉛筆にしか使えないですし,そもそも価格が2万円と超弩級.それなら高級品(?)な SAECO の Lead Hardness Tester も買えてしまいますからねぇ.結局考えただけで終わってたのは正解だったのかも知れません.苦笑

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