【勝手にFAQ】308Win ハンドロードコスト

今回の検索ワードはこちら
308 リロード コスト

308Win のリロード生活にかかる単価のお話ということですね.以前こちらでハイエンド(笑)なリロードコストを計算し,おおむね144円から171円ということになりました.

コンポーネントの中でもっとも高いのは弾頭だったわけですが,これを自家鋳造するとコストはかなり下がります.鉛の地金をどうやって入手するかで変わりますが,キロあたり数百円から千円強くらいの間だと思います.底値はたとえばロンドン金属取引所の価格(2300ドル/トン@2017年)からだいたい260円ですので,普通はこれより安いことはありません.

もちろんリサイクルものを使う方法はあります.メジャーなのは自動車のバランスウェイトでしょうか.あとは鉛活字も堅い鉛合金なので適しています.純鉛だと歯科などでレントゲンフィルムに使われている鉛シートもいいみたいですが,コネがないと難しいですね.それにリサイクル経路がすでにあるでしょうし.ところで鉛といえばカーバッテリーを思い浮かべる人もいると思いますが,あれは使用してはいけません.ヒ素が入っているからです.電極の強度を保持するために有効な成分で,標準的にはだいたい0.5%くらい含まれているようです.

さて計算に戻りますが,ここでは仮にキロ単価 700 円としましょう.これで 125gr の弾頭を作るとすると単価は6円弱になります.鉛弾頭にはガスチェックというシールを弾尾につけた方がよいのですが,これのコストも数十銭はかかるかなと.すると,6円から7円くらいになろうかと思います.

薬莢は工場装弾を撃ってる人からもらってくればタダです.ただ捨ててあるところから拾ってくるならよく選別しなければ危ないです.なかには何回もリロードしてだめになったから捨てたなんてケースもありますから.

雷管ですが,こればかりは普通に買うしかありません.最近のうちでの実績で19円とします.

最後は火薬についてです.鋳造弾の場合腔圧があげられないので,速燃性火薬を少しだけ使うのがベストです.Trail Boss が便利ですが,H4895 も6割レシピの減量が公式に認められている火薬なのでよいでしょう.実際にうちでもジャケット弾には使っています.ただ私の場合はここにマグナム散弾用の Longshot を使ってます.すると単価が20円くらいになります.問題は白煙が多めだということですね.

以上から,コストを計算すると,弾頭+火薬+雷管=6+19+20=45円.ざっとハイエンドコースの1/3~1/4くらいということになりましょうか.あ,お約束ですが自家鋳造のお道具に関わる減価償却費は入ってません.笑

この記事へのコメント

  • ともぞう

    ヒロシさん

    たぶんヒロシさんから見た日本でのライフルの最難関は,狩猟用途だと10年かかるってことじゃないでしょうか.何かの試験を課すことででも,それよりも短い期間でとれるようにしたらよいかと思うのですが,なかなか変わるような雰囲気は出てきませんね.射撃用は上手だったらもっと早く持てますが,種類が選べないんですよね.
    2018年10月20日 07:03
  • ヒロシ

    ともぞうさん、
    上記の計算を見ると鉛弾だと日本でもライフル射撃やろうかな?と考えています。雷管と火薬は買わないといけないのでいかに鉛とガスチェックのコストを下げられるかが問題ですね。

    私に場合はガスチェックは買っていますが、柔らかいスラグ弾を射撃場で拾えるので7%アンチモン含有鉛を買い混ぜて硬度を確認後使っています。最近は知人から鉛をもらったり安く買ったりするので安くなっています。

    鉛弾鋳造は射撃から多少外れているのでコストカットのため始めようとして断念する人が結構います。射撃場で私が鋳造しているのを知られているので、諦めた人から鉛を係員か息子ルートでもらう事もたびたびあります。鋳造仲間と一緒に安く買ったこともあります。

    既に鉛鋳造をやっている人に教わりながら、一緒に鉛を買ったりもらったりとか趣味を通して人とのつながりも楽しい物ですね。太平洋を越えたつながりも含めてです、微笑
    2018年10月19日 23:13
  • ともぞう

    主夫太郎さん

    ライフルでやる人は日本ではごく少数ですがいますよ.私もそうですし,よく射撃会でご一緒するMさんも先日鋳造弾で参加されてぶっちぎりの成績を収めていました.まあスラグ時代から上手な方でしたから,ライフルもって更に鬼に金棒って感じです.笑

    一般的なジャケット弾は,銅の薄い皮膜の中に鉛のコアが入っています.鋳造弾は中まで無垢の鉛です.ただし多くの場合は純鉛だと柔らかすぎるので,アンチモンやスズなどとの合金を使います.研磨はいらないですが,直径は厳密に決まっていますので,鋳造後には専用の道具を使ってサイジングという作業を行います.

    長距離の場合は飛翔中に先端部の温度は上がるようです.が,鋳造弾でロングレンジをやる人はいない(腔圧があげられないので弾速も遅い)と思いますので,気にしたことはないです.

    鋳造弾にご興味がおありでしたら,右のブログテーマから Bullet Casting を選んでエントリをご覧になってください.スラグも混ざってますが,ライフルの鋳造弾の話もちょくちょく書いています.
    2018年10月19日 21:44
  • 主夫太郎

    ともぞうさん こんにちは

    弾頭を鋳造するというのは、またぎの映画では見てましたがライフルでやろうという人がいるんでしょうか。ライフルの弾頭って鉛の均質な塊なんですねぇ。中になにか入っているのかと思ってました。それと研磨とか必要ないんでしょうか?超音速で200メートル先を狙うと、弾頭の表面って結構影響がある気がしますが、そうでもないんでしょうか(本当に知らない素人質問ですが)。
    2018年10月19日 09:10