新編火薬学概論

もちろん図書館シリーズです.

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かなり総括的な本で,我々の興味のあるところの小銃用の発射薬なり銃用雷管に関する記述も少しはありまして,興味深かったです.もちろん爆薬関連の方が詳しく書いてありますが,以前ご紹介の「火薬のはなし」よりは銃関係マシマシな感じが良かったです.内容的には火薬取扱関連の資格試験の参考書になりそうなレベルです.

この本からは,役立つかどうかは別として,いくつかの知見が得られました.例えば雷管は現在無銹爆粉(サビが出ない)で,組成としては

トリシネート 35-45%
テトラセン 3-6%
硝酸バリウム 35-45%
三硫化アンチモン 7-15%
珪化カルシウム 10-15%


とありました.wiki では

トリシネート 36%
テトラセン 3%
硝酸バリウム 40%
硫化アンチモン 11%
カルシウムシリコン 10%


とあったものの,参考文献が載ってなかったので,いまいち信頼できなかったのですけど,大体一緒ですね.主成分となっているトリシネートは別名トリニトロレゾルシン鉛といい,鉛が含まれています.なので,いずれは何か別なものに入れ替えられるかも知れませんね.またこの物質自体は水に溶けないということなので,雷管の不活性化に水は使えない可能性があります.まあ自分で処理することはないと思いますが,水につけてそのまま捨てたりするのは危ないかも知れません.

そうそう,昔の雷管ってサビが出ると聞きますが,それはこんな組成らしいです.

ロダン鉛 Pb(CNS)_2 15-30%
塩素酸カリウム KClO_3 35-55%
三硫化アンチモン 0-30%
硝酸バリウム 0-10%
TNT 3-10%
ガラス粉 0-10%


昔のサープラスとかは撃つと銃が錆びると聞いたことがありますけど,こういうのが使われていたのでしょうね.

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